獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200511-143

Re.うさぎの術後経過について
投稿日 2005年11月20日(日)01時29分 投稿者 チーママ

ただのウサギ飼いです。
mokomokoさん 一日目が良かっただけに、本当にご心配ですね。
本日の体温37.1と言うのは少々低い気がします。
体全体が冷えて腸の動きが悪くなっているのか、その逆なのかは
判断がつきません。また検査結果待ちでは、正確なところは何とも
判断がつきにくいところだとは思います。
いずれにせよ全身麻酔下では腸の動きも止まってしまうので、
立ち上がりが悪いのかもしれませんが、今日診察を受け補液も
されているようですのであとは保温が大事かと。
我が家では自分の経験から(全身麻酔後はとても体が冷えて寒かった)
術後の保温に勤めた処、するとしないではかなり違いがありました。
これがハムスターや鳥ですとホットカーペットの上にゲージを置いて
様子を見るという手があるのですが、ウサギさんだとどうでしょう。
でも下から低い温度でゆっくり暖めるのが一番無難です。
我が家では電気座布団を使いましたが、今ならホットカーペットの
上に底をはずしたゲージを直接置いてしまうでしょう。
それも半分だけ暖めることのできるタイプなら半分だけ暖めて
その境目に置く。こうすると暑ければ冷えた方へ移動できます。

ウサギさんの様子を見るときは姿勢と呼吸と耳を見て下さい。
丸くなって時々歯軋りをしているようなら、痛みのサインです。
腸内の動きが悪いとガスが溜まってお腹が痛むこともありますし、
内部に炎症をおこして痛んでいるなら血液検査ですぐに分かるはずです。
またお腹に耳を当てると、腸が動いているなら音がするはずです。
呼吸が速い、鼻のピクピクが荒いようなら熱があるかもしれません。
耳の根元を軽く握ってください。かなり熱があるならすぐ熱く感じますし
熱がこもっているならジンワリ熱く(暖かいではない)感じます。
逆に冷えているなら耳がシンと冷えているはずです。そういう時は
体の下に手を入れてもあまり暖かくないはずです。要保温です。
(このあたりは普段元気な時に触って、飼い主さんの手で普通を覚
 えて頂くのが一番なのですが。)

当てはまるかどうか分かりませんが、我が家を例に取りますと。
歯科メンテナンスのため全身麻酔(全麻は避妊手術とで2回目)。
当日。覚醒後の動きが悪い。避妊手術後も腸の立ち上がりが悪かった
   のですぐに保温。食欲なし。飲水なし。うずくまったまま。
   お腹の音なし。
2日目。食欲なし。飲水なし。昼までに1回透明な排尿少々。
   排泄なし。うずくまったまま。整腸剤を投薬。お腹の音聞こえず。
   夕方病院へ。血液検査の結果、炎症反応あり。
   腸を動かす為の薬・ビタミン・抗生物質を皮下注射。保温。
   脱水症状が怖かったので補液を依頼。
3日目。自宅で粉薬投薬。やや黄色の透明尿を少々×2回。
   オレンジ色ゼリー状の粘液質と共に糞数粒。
   お腹の音少々。強制給餌少々。
   夜間発熱を確認。保温をやめ、時々耳をぬれたタオルで
   拭いて熱さまし。
4日目。まだ発熱。投薬・強制給餌。ゼリー状が減ってくる。
5日目。体温下がり始める。少し食べる。排便・排尿少々あり。
6日目。やっと動き始め、食べ始める。まだいつもどおりには
    いかないけれど排便・排尿あり。
この間、口をモゴモゴさせたり、舌をペロペロさせることがあり
ました。気持ちが悪かったのではないかと思っています。
ちなみにこの子は麻酔に弱いようですので、以後よほどでなければ
しない方向で今に至っています。
以上、ご参考までに。
一日も早い回復を祈っています。

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