意見交換掲示板過去発言No.0000-200511-99
re:教えてくださいパルボについて。ご返事ありがとうございます。 |
投稿日 2005年11月11日(金)10時53分 投稿者 プロキオン
疾病治癒後のウイルス排泄量というのは、すべての個体によって異なります。だいたいこ のぐらいであろうという量はあるのでしょうが、文字どうり排泄物(有機物の塊)の中の ウイルス量ですから、それはすべて個別の条件ということになります。 実際問題として、便とウイルスを別けて消毒するということもできないわけでです。 また、それ以外に有機物であり、環境の湿度や紫外線条件等も考慮すたりすれば、明確な 回答はできようはずもありません。 パルボウイルスは、その体を構成する蛋白質の量が小さいために、消毒薬の作用を受けに くいとされています。したがって、環境中においても抵抗性が強く、長く残存し、これが 次の犬への感染源となりやすいわけです。 何も対策を講じていなければ、半年くらいは生存しているとも言われる所以です。 したがいまして、消毒といっても完全にウイルスを駆逐できるという保証はなく、できる かぎり、可能な限りという表現に落ち着くのが普通です。 それゆえ、次の犬や猫を飼育するという計画があるのであれば、可能な限り消毒に努めて 導入の期間をあけて、さらにキチンとしたワクチネーション済みの個体を導入するように と勧められるはずなのです。 お尋ねの質問に具体的に回答するためには、回復した患者の糞便をはじめとする排泄物中 から、いつまでウイルスが排泄されるかと、飼育環境中からのウイルス分離状況のチェッ クが必要となります。 これは、あまりに実際的なことではないと思われます。 上記の一般論の範囲で検討されることの方がよろしいのではないでしょうか。 今回の症例では、犬は回復しているようですから、当該犬については、おそらく問題とは ならないでしょう。他の動物への感染源ということであれば、排泄物を広げない、消毒す る以外にも当該犬や飼い主が他の犬との接触を避けるとか、犬の出歩きそうな場所への外 出を控えるというのも必要な心遣いと言えます。 |
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