獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200512-100

まる子さんへ
投稿日 2005年12月24日(土)22時23分 投稿者 けりーずはうす

避妊手術により骨代謝に影響がある、というのは動物ではほとんどないと思われます。その情報は何かに書かれていたのでしょうか。近年欧米では早期避妊化として、2ヶ月令程度での無卵巣化を行っても、成長やその後の健康に何も問題がないとされています。(これは里親センターで主におこなわれるようです。)もしかしたら、人で言われていることを当てはめていらっしゃるのでしょうか。やはり、人と犬、猫ではなんといっても寿命が違います。犬や猫が20−30年生きれば影響があるのかもしれませんが。ご理解頂けましたでしょうか。ですから、変にCaを投与すれば、過剰となり、逆に体に害を及ぼすことになりかねません。それよりは、毎日の食事をバランスよく与えることでしょう。ドッグフードがいいでしょうね(メーカーはここでは敢て触れませんので)。もちろん、獣医師の指導の下、添加するなら大丈夫でしょう。また、内分泌疾患のご心配ですが、これも命に関わるほどの大きな影響はありません。あるとすれば、脱毛症、尿漏れです。どちらも避妊手術をして何年も経過してから現れてきますし、この症状が出ても本人(犬?)はかゆみも泣く、痛みもないので、犬自身にストレスはありません。ですから普通の犬と同じように生活していただいていいんですよ。また、まだ若いのですから、いろいろサプリメントを添加するのもどうかな・・・と思います。動物本来が持つ生命力、免疫力を若いうちにそういうものに頼るのは、私個人はお勧めしないですね。早くても、7歳くらいからでいいのではないですか。ただ、ブルーベリーとかサメの軟骨などは早いうちに投与していても、さほど体に害を与えるものではないと思われます。

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