意見交換掲示板過去発言No.0000-200601-261
re: 狂犬病の予防接種について |
投稿日 2006年1月28日(土)14時20分 投稿者 プロキオン
これは、ちょっと面倒ですよ。以前、犬の輸入についての質問があったときの過去ログ を参考にされるとよいと思いますが、その時に私が参考としたリーフレットとどうも少 し違うようです。動物検疫所に直接問い合わせるのが、一番間違いがないと思います。 対象が猫ということですが、おそらく原則は犬と同じではないでしょうか。 早い話が、生後91日以降にまず初回の狂犬病ワクチンを接種します。次に30日以上 1年以内に2回目のワクチンを接種します。 その後、1ヶ月くらいの期間をあけて採血して狂犬病の抗体価を測定する必要がありま す(国の指定検査機関で)。 この検査で、抗体価が0 5単位以上であれば、問題ありません。 抗体価が必要な価までない個体は、またワクチンを接種して、1ヶ月の待機のあと血液 検査となります。必要な抗体価が得られるまで、この繰り返しとなります。 ということで、毎年接種している個体であれば、直ちに再度の接種をして1ヶ月の期間 後の抗体検査でよろしかろうというのが、私の理解でしたが(日本からの輸出の場合)、 どうも、狂犬病のある国からの輸入の場合は、そう簡単でもないようです。 狂犬病のある国からでは、野外感染による抗体価の上昇と区別するための待機期間が、 必要なようです。これがどうも何ヶ月と長いようですよ。 一定の期間を海外で過ごした犬や猫の場合は、マイクロチップの装着も関わってくる かもしれません。 また、指定検査機関は、まだ世界でもあまりなく、どこの国でもいつでも検査を受けら れるとは限りません。日本にもまだ1箇所だと思います。 狂犬病ワクチンは、なにも1年に1回しか接種できないということはありませんが、本 人の負担にならなければ、接種できます。 ただ、抗体を検査してくれる検査機関がどこでもよいということにはなりませんから、 むしろ、そちらの方が問題ですよ。 けりーずはうす先生が教えてくれたURLが動物検疫所のものだと思います。 |
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