意見交換掲示板過去発言No.0000-200601-276
re: (再)狂犬病の予防接種について |
投稿日 2006年1月30日(月)11時24分 投稿者 プロキオン
確かに、マイクロチップを入れる前のワクチン歴はカウントされないようです。ちょっ と不合理だと思いますが、動物をすりかえられてしまえば、意味がありませんから、い たしかたのないことかもしれません。 待機期間も、やはり180日になるのですね。これも、もう少しなんとかと思うところ がありますが、狂犬病の潜伏期間を考慮すれば、やはりこのような数字が出てこざるを えません。国内でのワクチン接種率が低下していますから、その分、ウイルスを侵入さ せないという水際での防疫活動を強化せざるをえないということになるのでしょう。 ワクチンが負担になるというのは、一般論です。本来ワクチンは体の中に病原体(この 場合は狂犬病ウイルス)を人為的に感染させる行為ですから、発病はしなくても体内に 炎症を引き起こします。感染阻止に充分な免疫の量を得るためには、通常複数回の接種 が必要であって、基礎免疫が獲得できたら、以後はそれを維持するために定期的な接種 を実施する必要があります。 日本は狂犬病清浄国ということになっていますから、生ワクチンではなく、不活化ワク チンを使用しています。アメリカの生ワクチンに比較してウイルスの量が1/6くらい に少なくてすんでおり、接種時の痛みや炎症も軽くて済みます。 動物の中には、たとえ、このようなワクチンであっても発熱したり、元気がなくなった りするものがときおり存在します。ですから、海外のワクチンであって、対象が猫とい うことですから、老婆心から言及したということです。 まあ、いくら心配したところで、アメリカ在住ですから、アメリカのワクチンを接種す るしかないわけで、また、次回ワクチンを1年も先へ送るわけにも いかないでしょう から、選択肢はないことになります。 そうそうできの悪いワクチンであれば、アメリカでも認可はおりないでしょうし、実際 問題としても心配するほどのことはないのではないでしょうか。 |
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