２月２２日の　ポチママさんへ
９歳のヨーキーとのことですが、子宮蓄膿症の手術はすでに終了していると受けとって
よいのですよね？
心肥大があって、血管拡張薬を服用しなくてはならなくなったとのことですが、これは
心肥大の原因にもよります。僧帽弁閉鎖不全のような疾患であれば、やはり服用し続け
ることが前提となります。動物薬や人体薬で、さまざまの薬が出ていますので、薬によ
る差異もあります。処方されている先生に確認された方がよろしいでしょう。
また、心疾患でも心臓そのものが疲弊していて、抹消血管の拡張では対応しきれないも
のもあります。
また、乳腺腫瘍については、残念ながら、この抗癌剤であれば顕著な効果があるという
抗癌剤を私は知りません。抗癌剤は腫瘍の種類に応じて選択されて使用されますが、こ
れにも必ず評価が伴うものであって、使いぱっなしということはありません。他の抗癌
剤との併用や休薬期間も検討されなくてはなりません。
と言いますか、効果のあった薬剤であっても腫瘍の進行とともに効果が見られなくなっ
たりします。１種類の抗癌剤だけで、事足れりというわけには、なかなか運ばないので
はないでしょうか。乳腺腫瘍であれば、抗癌剤だけで腫瘍が小さくなるというようなこ
とは、あまり期待されない方がよいように思います。
服用し続けなくてはならないのかという質問ですが、むしろ問題は別のところにあると
思います。


２月２２日の　ｉｒｉｙａさんへ
雄のリスの前歯（切歯）が、グラグラしているとありましたが、齧歯目の動物の切歯は
歯周靭帯の付着のしかたから、多少は左右は動くようになっているのが普通です。
グラグラという表現からは、この生理的な範囲を超えてということになるのかな？
病的なグラグラであれば、歯肉や周囲の組織、根先に異常があるのかもしれませんね。
また、画像から見ると、すでに充分成体のように見受けられますが、当然永久歯だと思
います。永久歯は生え替わらないんです。
歯の歯冠の部分が成長しつづけているということであって、抜けて生え変わるという現
象ではありません。歯髄や歯根を傷めてしまって、歯が死んでしまえば歯冠が成長して
伸びてくることもありませんし、生えてもきません。
ポキンと折れてしまって外観上歯が無くなってしまったように見えても、歯が生きてい
れば、また伸びてきますが、これは生え替わりということではありません。同じ歯が成
長しているということです。