意見交換掲示板過去発言No.0000-200603-177
re: ハムスターの飼育環境 |
投稿日 2006年3月20日(月)11時55分 投稿者 プロキオン
直接、死因と繋がるようなことは記載の中にはないように思います。 ただ、ハムスター本人にとっては、多少落ち着けない状況にあったのかもしてませんが。 それが「死亡」の原因とも思えません。 保温については、窓際でもなく、室温も保温なしでも充分だったように思えます。 ただ、この保温というのは、何度あれば良いということではなく、寒暖の差(温度差) が重要となります。 つまり、窓際であれば、この時期なら日中はかなり暖かく、皮下脂肪を蓄えている個体 であれば、過ごしにくく、逆に夜間は冷え込むので、低体温症となりがちです。 特段、暖房はしなくてもよいのですが、1日における寒暖の差が5度はない方がよろし いでしょう。 これは、すなわち、日中18度あっても、夜間に13度以下に冷え込むようであれば、 やはり危険はあるということになります。絶対的な温度が何度あるかではなく、温度差 がどのくらいあるかを考えなくてはならないということです。 # 5度という温度差も単なる目安にすぎません。 ハムスターという動物は、ゴールデンにしてもジャンガリアンにしても、どちらも夜間 に温度が著しく下がる場所を本来の生息地としていましたので、低温そのものには対応 できる動物です。(むしろ、熱射病の方にこそ対応ができないでしょう。) ですから、温度そのものを気にされるのよりは、夜間、冷え込んでも充分に過ごせるだ けの巣、体温の低下を防ぐことができるのに充分な巣材を必要とします。 寒暖の差がありすぎますと、自身の体に皮下脂肪を蓄えることができませんから、春先 のこの時期に暖房の止められてしまった夜間に低体温におちいる事故は多いものです。 気温が低いと言っても、日本の気温であれば、特別に保温しなくても巣材で、しのぐこ とは充分に可能です。 むしろ、保温にかまいすぎて、ハムスター自身の対応する力を損ねてしまっている場合 の方が事故に繋がるケースが多いように感じています。 ただ、昼も夜も活動しいたのでは、体を休める時間が取れなかったかもしれませんね。 環境的には落ち着くことができなかったのかな? |
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