意見交換掲示板過去発言No.0000-200604-66
RE、ペットに麻薬.. |
投稿日 2006年4月11日(火)02時24分 投稿者 田口正行
開業獣医師としての意見をもう一つ。 僕はケタミンを麻薬指定にすることについては賛成です。 インターネットなど、情報を簡単に入手する方法が発達した現在では、ケタミンなどの好ましくない副作用を持つ薬物名やその使用方法などが比較的簡単に入手できてしまう現実があります。 僕が開業した13年前には、この手の薬物を使用した場合の精神的な作用を記述した本が、一般向けに出回っていました、幸い その後この手の本を本屋さんで見かけることがなくなりましたが、もしも薬品庫などからこれらの薬物が盗まれた場合には、獣医師側の責任を問われることがありえるので 神経質になっていた時期もあります。 麻薬が麻薬であるゆえんは、使用者に依存性や精神的な錯乱状態などがあるからですので、たとえ麻薬指定がされても、使用された動物が精神的に依存することは問題にはならないと思われます(勝手に注射をする動物は居ませんので)。 むしろ、このような情報過多の時代に、きちんとした管理をされない状態で精神的な依存性や、錯乱状態を伴う可能性のある薬物が広く無責任?に使用され続けていることのほうが問題だと考えます。 麻薬施用者が増えることで、麻薬の管理が甘くなりことはなく、少なくとも獣医師が資格を喪失する危険性を認識していれば、麻薬指定されている薬物を安易に使用することは考えにくいのではないでしょうか?。 いい加減に麻薬を使用して、トラブルに巻き込まれれば 自らの生活の基盤である獣医師免許証を失う危険性があるからです。 僕は、いろいろな意味で危険を伴なう薬物は、きちんとした管理の下に使用されるべきであると思います。
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