意見交換掲示板過去発言No.0000-200605-139
re: 犬の歯の治療 |
投稿日 2006年5月13日(土)12時02分 投稿者 プロキオン
柴犬の下顎が普通の犬よりも短縮しているということですね。どの程度のレベルなのか 診察していないので、診療方針には言及しません。一般論として。 >1.ヒート中に手術をしても問題はないのか? (出血がひどくなる、止まりにくいとかはないですか?) 理屈の上では出血量は多くなると考えられますが、現実的には止血に困るという程の ことにはならないように思います。 敢えて、その時期に実施しなくてもならないことでもないですけれども。 >2.これくらいの手術は どこの病院でもポピュラーに行われていて経験があるのか? (獣医さんは 歯の治療の経験が少ないと聞いたので...。) 仰せのとおりポピュラーとは言えないと思います。 >3.Aの場合、抜髄をしてしまうのか? うさぎやハムのように 伸びてきて、そのつど削りに通う必要があるのか? 歯の先端を削って、傷がつくにくくするという程度の話ではないかと思います。 もしも、歯髄が露出するほど、歯を切ってしまうと言う場合には、当然歯髄の炎症が起 きてしまいますので、そちらの処置をしながらということになります。 歯髄の炎症と腫脹が納まってくれれば、抗生物質を入れてレジン等で充填することにな るのではないでしょうか。 歯髄が壊死してしまった場合には、実施者の治療方針次第です。 歯冠を切断するというくらいであれば、むしろ、抜歯してしまった方が、手はかからな いかもしれませんので、歯を削るというのは、やはり先端の部分だけの可能性が高いの ではないかと想像します。 犬の歯は、ウサギやハムスターのような開放歯ではないので、歯が伸び続けるというこ とはありません。
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