意見交換掲示板過去発言No.0000-200605-302
Re クッシング症候群 |
投稿日 2006年5月27日(土)23時19分 投稿者 けりーずはうす
まずはクッシング症候群の鑑別診断のための検査をなさったと思われます。 それにより、下垂体依存性もしくは副腎依存性であるのかがわかります。 その結果で多少の治療の違いがあるかもしれません。 クッシング症候群の治療の主流はミトタンという薬を投薬することで、副腎を破壊し、副腎から出るホルモンを 抑制するという方法が多いようです。 何でも少ないものは薬で補えばよろしく、過剰に投与すればその薬を減じればいいので 割と簡単なことであるのですが 体の中の多く分泌されているものを減じさせるというのは難しいのです。 特に副腎皮質ホルモンと言うのは、血糖値なども調節するのに一役買っているので 過剰にすくなくすれば、低血糖になったりするのです。 ただ、この危険性は治療をする獣医師は十分把握した上でのことですので、こまめな 観察や検査の上で、投薬量などを決めていくはずです。 また、ミトタン以外に、ケトコナゾールを投薬することや外科的に副腎切除を選択することも ありますがあまり推奨はされていないようです。 ゲンさん、確かに危険を伴う治療ではありますが、注意深く観察していけば早めの対処が可能であり そのことに対する治療もあります。 しかし、このままでは早い時期の死の転帰をたどるのは確実です。 また、本人(犬)が苦しむのであれば、治療の中断も可能であります(主治医と良く話してくださいね。)。 お決めになるのは飼い主さんではありますが、いずれにしても、もう少し主治医とお話になり 十分に納得なさってから治療にかかられることをお勧めいたします。
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