意見交換掲示板過去発言No.0000-200606-244
かなさんへ |
投稿日 2006年6月19日(月)23時57分 投稿者 けりーずはうす
動物が「癌」と診断された場合、何を重視して治療していくのか、これはそれぞれの飼い主さんが判断していくことですね。 我々獣医師ができることは、それぞれの方向性の中から、いくつか考えられる選択肢を示すことでしょう。 完治を目指し、外科治療や化学療法をしていくのか。 QOLの向上を重視し、主な治療は対症療法を行なう。 全く何もしないで、苦しんだ場合は安楽死を選択する。 このQOLの向上の選択の場合も、例えば皮膚にできた腫瘍が破裂して犬が痛みを感じているのであれば すでに内臓に転移があっても、手術をして摘出する場合もあります。 そうすることで1−2ヶ月であっても、犬が痛みの無い生活ができるのであれば選択する意味はあると 私は思っています。 もちろん、その場合は腫瘍を最小限摘出するのみで、なるべく麻酔は短時間で済まします。 この治療を私がすすめる大きな理由の一つは、このわずか1−2ヶ月の間でも、飼い主さんは犬とお別れができることです。 かなさん、おつらいでしょうが、お決めになるのはあなたしかいません。 もちろん、安楽死の選択はできるかもしれません。しかし、現時点で2名の獣医師がそれを第一に選択しないのであれば シーズーさんはまだがんばれると判断なさったのでしょう。 また、今、その選択をなさってかなさんは後悔をなさいませんか? 上記のことも踏まえて、もう一度いえ何度でも納得いくまで獣医師と話し合ってください。 今が踏ん張り時なのです。しっかりなさってくださいね。
|
|
|
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」 ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴) サポーターや広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)、 多くの人々に支えられています。 獣医師広報板へのリンク・サポーター募集・ボランティアスタッフ募集・プライバシーポリシー 獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。 @mukumuku_vetsさんをフォロー
Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved |