獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200606-328

Re 19歳、痴呆の看病の仕方
投稿日 2006年6月25日(日)11時08分 投稿者 けりーずはうす

痴呆による夜鳴きは時折、ご相談を受ける問題です。
鳴き方にもよりますが、トイレを教えているもの、痛みや寂しさを訴えているものといろいろと理由もあるようですが
鳴き方に違いがないので、飼い主さんが想像して動いていらっしゃるようです。
痴呆の場合は特徴的な、声のトーンが一定の鳴き方をします。
また、何も訴えていない、脳が勝手に声を出させている場合もあります。この場合は
意識もほとんどなく、目もうつろですので分かりやすいでしょう。

さて、どうしたらよいかとのことですが、まずは何か訴えているならそれを解決してみること
また、夜鳴いて困るのであれば、夕食などの時間をずらしたり、皆さんが休まれるまえに
もう一度排泄させるなど、犬の就寝時間を遅らせるといいですよ。
昼間時間が取れれば、乳母車などに乗せて外を歩いてあげるのも、昼間は起きているリズムを戻すのに役立ちます。

これらを行なっても、鳴く様であれば、安定剤などの薬の力を利用してみてはいかがでしょうか。
私の経験では、安定剤と、抗てんかん薬を併用すると、しっかり眠ってくれるようです。
やはり、脳の異常から鳴くということもあるという裏づけですね。
主治医の先生にご相談なさってはいかがでしょうか。その際は、体重が重要になりますので
犬も連れて行かれたほうがいいかもしれませんね。

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