獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200606-353

紅さんへ〜ブラッシングについて〜
投稿日 2006年6月27日(火)21時11分 投稿者 山下 貴史

山下です。この土日は獣医師の大きな学会がありまして紅さんのレスを見逃してしまっておりました。返信送れてごめんなさい。

歯磨きの間隔についてはいろんな研究もされていて、僕が患者さんに話すものとしては(文献によるので書き方がマチマチですが)・・・

歯磨きなし・・・2〜3週間で目に見えて歯垢がつく(効果的ではない)
1週間に一度・・・あまり効果的ではない
細心の歯磨きを1日おき・・・健康な歯肉を維持できる
毎日の歯磨き・・・歯肉炎の徴候は無かった

とされます。細心の歯磨きに関しては、ほとんどの方には無理と思われるので、やはり毎日の歯磨きをオススメすることになります。ちなみに、ハブラシによるブラッシングは可能ならば確かに好ましいのですが、ガーゼを指に巻いて水にぬらして歯と歯茎の間を優しくマッサージするように磨くことでも効果はあります。「嫌がらせ」にしないことが大切です。歯は頬側がとくに汚れやすいので、無理やり舌側に指を突っ込んで磨くことをする必要はありません。もちろん、心地よく舌側も磨かしてくださるならば嬉しいですね♪

わんこはほとんど虫歯にならない(歯科専門の獣医師でも数人のわんこでしか経験していない程度)ので、基本的には歯槽膿漏にならないように心がければいいのです。

ちなみに人用の歯磨き粉の使用はいけません。

食後に歯科衛生ガム(チュウ)を噛ませるのも有効です。おなかがいっぱいの時なので、そこそこしか噛まないかもしれません(逆に勢い良く飲み込みづらいので嬉しい)がそれで構いません。噛むという行為で唾液を出すことは自浄作用につながりますし、食後すぐのほうが食べかすも流しやすくたまりづらいと思われます。その時に「硬いガム」などの硬いものは厳禁です。昔は「豚の骨」などをあげていた時代もあったようですが、歯が割れてしまうケースを多く経験します。

他にも歯垢がつきづらい食事やデンタルリンスなどもありますからデンタルケアに活用してあげてくださいね。まぁ・・・それでも歯垢や歯石はついちゃうんですけどね…。人でも半年に一回は歯石除去すべきといわれますもんねね・・・。

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