ダンバーの本によると「１時間のうち５０分はクレートに入れ、排泄させたら１０分遊ぶ」というサイクルですよね。ただ、全ての子犬に合った厳密な基準はないと思います。もちろん、月齢によっても変わりますし。どんなタイミングで、何分ごとに排泄するか記録をとってみるとよいと思います。どんな本でもそうですが、丸ごとマニュアルのように使う必要はないです（そもそも無理！）。

大切なのは、「何分サークルに入れるか？」ではなく、「排泄のサインを確実に見逃さない」ことです。つまり、できるだけ多く成功体験（＝トイレで排泄したらご褒美がもらえる）を積ませることです。極端に言えば、２４時間監視してすぐに誘導できる人なら、ずっとフリーにしてもいいわけです。また、彼が、サークルではなくクレートを勧めているのは、より確実に排泄のタイミングを捉えるためだと思います（もちろん長時間の留守番では「寝場所」＋「排泄場所」を提供する）。

ちなみに、ダンバーの本を参考に育てたうちの下の子は、「サークルを乗り越える」という荒業を覚えてしまったので、一部屋を子犬部屋にして、私が専属の乳母のようについていました。家事などのために見ていられないときは、クレート（サークルではなく）に入れて自分の側に連れて歩いていました。もちろん、中にコングを入れて。結果的にクレートトレーニングにもなったので、車で移動するときなど助かってます。

ところで、私はむしろ、この時期はトイレよりも社会化＆噛みの抑制を教えることに注力された方がよいと思います。トイレは、時間さえかける気になればどうとでもなりますが、知らない人や物音などに慣らすのはこの時期を外せないからです。特に普段お忙しい方は、少しでも時間のあるときに、意識的に抱っこ散歩（ワクチンが終われば散歩）したり、たくさん遊んで「噛み加減」を教えてあげないと、あっという間に学習できる時期が終わってしまいます。できればパピーパーティーなども探してあげて下さい。
うちの上の子は、「深窓の令嬢」に育ててしまって反省してます．．．