意見交換掲示板過去発言No.0000-200607-31
ペットロスとインフォームドコンセント |
投稿日 2006年7月3日(月)10時58分 投稿者 ムクムク
離婚理由の中にペットの死亡があるくらいですから、ペットロスは社会問題と 言ってもいいと思います。 先日、ウイルス性の胃腸炎で激しい嘔吐・下痢の飼い主さんに死亡する可能性が ある病気であることを説明したら、その足で他の病院に行かれました。 インフォームドコンセントを冷静に受け止められる飼い主とそうでない飼い主さん がいらっしゃいます。 そして、インフォームドコンセントを受けていても、都合のいい言葉だけ記憶回路 に残される方もいらっしゃいます。 インフォームドコンセントは言葉だけ先行していて、まだ日本社会にはなじんで いないのかもしれません。 最近の判例では死亡したことに過失が無くても、事前に危険を説明していなかった ことを理由に医師の責任が問われています。 テレビのヒーローは「僕がなおします」と言い切ることがありますが、実際は 「僕がなおしますが、これこれの危険はありますよ」と説明が必用です。 相手は生物です。 まして、今腹が痛いのか、頭痛があるのか、気分が悪いのか 知ることが出来ない動物。 ある意味では人間よりも治療に意思疎通のハードルがあると言えるかもしれません。
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