前提条件の違う理屈を、まるで同じ条件であるかのように錯覚させ、混同させる論法ですね。

お説通り、患者の知る権利は重要でしょう。

自分が持つ(カンファレンスの内容も含む)すべての情報は、求められれば、いや求められずとも患者と共有することは当然だと考えます。その結果として不正確な形であれ、他に伝わっていくのも、いたしかた無しと考えます。

ですが、こうした掲示板に書き込んだ情報が一人歩きするのと、自分の患者に対して直説話した発言が洩れていくのとは、根本的に違うと考えます。

掲示板でやりとりするということは、医局でおこなわれているカンファレンスを、待合室に放送しているようなものです。ある患者についてのカンファレンスを、赤の他人が知る権利はありません。

もちろん、本人がそれを望むならそれも良しでしょう。ですが、その事実に気が付いていないのであれば、そのことを指摘することが必要でしょう。

また、事実の一部をつまみ食いしようとかまわない。。。そういう考えもあるでしょう。「それを信じた本人の責任」というのも、ある意味おっしゃるとおりです。ですが、自己責任を放り投げ、情報発信者に責を求めようとしかねない風潮があるのも事実であり、そのことから身を守らねばならないのも事実です。こうした掲示板では、そうしたリスクも認識した上で、コメントしなければなりません。

そのことについて、認識した上でなお、こうした場で続けるというのであれば、それを引きとめる気はありません。どうぞご自由に、ということです。