意見交換掲示板過去発言No.0000-200608-9
かはらさんへ |
投稿日 2006年8月1日(火)12時23分 投稿者 りんママ
獣医師ではありませんが、 平静時に於けるイヌの飲水量については、以下の過去ログをご参考下さいませ。 http://www.vets.ne.jp/log/search/data/1100/200503/1.html 本文中、牛乳に含まれる乳糖(セルロース)→牛乳に含まれる乳糖(ラクトース)に訂正、読み替えて下さい。 http://www.vets.ne.jp/log/search/data/1100/200503/6.html この他、イヌの健康管理などは、定番質問の回答集−どうぶつよくある質問にもありますのでご参考になる事もあるかと思います。 乳腺腫瘍の早期発見については既に獣医さん方々から回答がありますが、日頃のチェックで発見の可能性は高くなると思います。 しかし、飲水量や食欲過多あるいは食欲減退など症状については、日々の生活のなかで少しずつ緩やかに変化している場合、気がつきにくいこともあります。 子宮蓄膿症に関しては、膿がおりものとして排泄されず子宮内に留まっている子もいます。血液検査は、その時のその子の状態であって血液検査だけでは分かり難いケースもあります。加齢と供に他の臓器も若い時にくらべると状態は悪くなっているのですから、同じ手術を行うにしてもリスクが高くなるのは否めません。 飼い主としては、十数年前に柴犬雑種(17才で没)を約13才と15才齢で手術(立ち会い)をさせた経験があります。当時と今とでは獣医療も随分と進歩しましたが、当時の愛犬の主治医が癌について興味のある方でしたので、こちらの要望にも随分と配慮をして下さいました。 随分と偽妊娠を繰り返していました。 1度目の手術は、乳腺腫瘍の際に、子宮蓄膿症が併発していることが判りました。 2度目の時は、また再発しても3度目は心臓がもたないであろうという判断でした。 実際手術中に何度か心停止をしかけました。治りも前回に比べて悪かったですね。 3度目は 亡くなってみて初めてそういえばと気が付いたことなどもあります。 日頃から側にいると注意深く観察していないと気がつきにくい事などもあるのです。 病気予防と繁殖制限の為に、今の愛犬は6ヶ月齢前に不妊手術をさせました。 先代犬とは違う病院で、立ち会いも拒否されて、まあそれでもお願いしたのは私ですが、お散歩仲間の良い獣医師と私が考える良い獣医師の相違というか反省も経験しました。 それはさておき、 術後の回復は早く傷の治りも早かったですし、なにより術後管理が楽でした。 不妊手術と病気で手術の場合、費用の面でも飼い主の負担は随分変わってきます。 健康な体にメスを入れたくないのは飼い主の心情は判ります。 でも、イヌは子孫を残したいというのは本能で我慢する事は出来ません。 飼い主のちょっとした不注意でと言う話も随分あります。 また、具合が悪いようだということを訴え自分で病院に行く事も出来ません。 人と動物の違いを含めて手術にもそれぞれに、メリット・デメリッとがありますが動物はその決定権はありませんので、最終的にどうするのかの判断をするのは飼い主になるのです。 そう言う点においては、いつも飼い主の都合を動物に押しつけてばかりです。 若くて体力がある場合には、動物の生命力がリスクを補ってくれることもあるかと思います。 掛かり付けの先生とよく話し合って何でも相談することが出来る信頼関係を築くことが大切なことですね。 ペットにとっての一番の主治医は、日頃一緒に暮らしている飼い主です。日頃の健康管理のチェックも疑ってかかるのと漫然と流すのでは、チェックが自ずと違ってきます。 飼い主が日頃と違うおかしいと思う事は、例えば獣医師がおかしいと思わない場合には、何がどう違うのかよく説明をすることが大切です。
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