意見交換掲示板過去発言No.0000-200609-128
Re 犬の舌癌について |
投稿日 2006年9月8日(金)11時31分 投稿者 けりーずはうす
>癌の場合…発病後どれくらいまで生きられた例があるのでしょうか? これは、癌の種類にもよりますが、私の数少ない口の腫瘍の経験値では、予後は悪く一年以上は無理であったと記憶しています。 >飼主さんは、手術した結果、死期がはやまるかもしれないなら、無理やり手術するよりも、このまま可愛がっていきたいと考えています。私もその意志を尊重していますが、それだけに「できることはないか」と考えてしまうのです。 HMさんが当事者でないことを踏まえますと、この飼い主さんが「出来るだけ」ということをどこまでの価値観を もっておいでか伝わりにくいので、アドバイスが適当なものかはわかりませんが。 本犬が「食べたい、お腹がすく」という気持ちをもっていることを大切にしたいのであれば 直接食べさせることよりも、胃にカテーテルを入れてもらい、そこから流動食やお水をいれるようにする方法もあるでしょう。 食欲が低下したら、点滴をして脱水症状だけを改善することもできますでしょう。 また、「治療」も、どの価値観においてなさるかによると思います。 癌に直接攻撃する治療なのか、または対症療法といって上記の様に食べないとか痛いとかの症状にのみ 治療を行なうのかということでも違ってくると思います。 これはやはり飼い主さんが直接主治医もしくはセカンドオピニオンを求めた先での話し合いによって 決めるべきことと思います。 ご友人として、何かをしてあげたいというお気持ちはお優しくわかりますが、夫婦のことは夫婦にしか分からないように 命の価値観はやはり当事者にしかわからないこともあります。 今は静かに見守り、心静かに最後を迎えられるようお話を聞いてあげる程度に留めるほうがいいのかもしれません。
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