意見交換掲示板過去発言No.0000-200609-266
RE腎不全の治療について...その2 |
投稿日 2006年9月22日(金)19時38分 投稿者 X
まず、 皮下点滴(補液)と静脈点滴では 身体的により優しく効果的なのはやはり静脈点滴だと思います。 もちろん、点滴量・速度などは気をつけなければなりませんが、 それがちゃんとできていれば危険ということはないと思います。 ただ、重度の貧血がある場合であれば単純な補液は.. 皮下点滴も静脈点滴も同じ.. より気をつけなければならないと思います。 そこで、輸血が確かに貧血の改善に即行的に有効だとは 思いますが、他にも増血剤も試されてみるのもいいように思います。 なお、身体的によりよいのは時間をかけての静脈点滴だとは思いますが、 その場合 通常入院になるかと思います。その精神的負担?を 思うと精神的により優しいのは通院での皮下点滴(補液)かも しれません。結局は今の様子、飼い主さんの意向によっても 選択肢は変わってくると思います。 補足..静脈点滴と皮下点滴(補液)とは水分補給という意味では 基本的に同じです。ただ、重度の脱水・やせなどで皮下での吸収が 悪いときは原則皮下点滴(補液)しない方がいいように思います。 また、皮下点滴(補液)の場合は投与できるものが限られています。 一方、静脈点滴は体液のバランスにあわせていろいろ調合できます。 具体的なことについて.. あくまでもこれも当方ではということで... まず、血球容積が15%を下回りそれが過剰補液(点滴)によるものでなければ 輸血を考慮すると思います(ただ、現実的にいろいろ難しい問題はあると思います)。 そして 増血剤を使っていくと思います。 そして、嘔吐がないのであればまずは径鼻カテーテルで 栄養補給・投薬してもらうと思います...無理な給仕・投薬は ストレスになると思います。径鼻カテーテルは装着も簡単で 在宅でも管理できることが多いです。 結局、今の様子そしてこれからの見通しをどう判断するかで 治療法は変わってくると思います。もし....すみません、 こんなことはいってはいけないのかもしれませんが、 今の状態が末期的で治療にも(あまり)反応しないと思えば、 できるだけ在宅で...というのもいいようにおもいます。場合によっては 在宅でも静脈点滴はできます(皮下点滴も....)。
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