まず、卵巣さえしっかりとれていてかつ
健全な子宮であれば子宮を残していても
まったく問題ない...これは
私がそう思うとか誰かから聴いたということではなく
そういう報告があるということです。ですから、
これを大前提とさせて頂きます。

結局、卵巣さえしっかりとれれば
いわゆる避妊手術（発情抑制・不妊術）として成り立つと思います・・
あくまでもここは私の意見。
そこで、あくまでも私の場合ですが、私にとっては
卵巣だけを完璧にとることは難しいと思っています（未経験ですが）。
ただ、従来通り子宮も一緒にとなると卵巣の取り残しなどは
まずないと思っています。ですから、私は 今後も
いわゆる避妊手術（発情抑制・不妊）として卵巣・子宮摘出術を選択します。
そこで、確かな技術及び学術的根拠に基づく信念をもって
いわゆる避妊手術（発情抑制・不妊）として卵巣摘出術を選択されている先生に
対しては立派だと思ます。

今回の発端となったご投稿に対してのはじめの投稿で、なんとなく...
あくまでもなんとなくですが、卵巣摘出術に対し偏見というか
手抜き手術のように思われている方がおられるのかな〜と思い、
それをそのままにしておくのはよくないとおもい、
今現在の学術的見解を紹介させて頂いたまでです。

結論として、一般論として
理論的にはいわゆる避妊手術（発情抑制・不妊術）として
卵巣摘出術で充分です。しかし、現実的なことを考えると
やはり卵巣・子宮摘出術の方がいいように思います。

ちなみに、オスの場合はやはり去勢という言葉を使います。
去勢手術お願いしますといわれたら、はい去勢手術ですね
というくらいで、その時精巣摘出術をしますとは
通常言っていません...これもおかしいのでしょうか？
それと、話は戻って、飼い主さんから
卵巣摘出術（または卵巣・子宮摘出術）をお願いしますと、
いわれたことは記憶している限りありません、私の場合ですが。
もし、卵巣摘出術をお願いしますといわれたら、まず
うちでは通常、卵巣・子宮摘出術をしていますと答え、
つぎに卵巣摘出術を希望される理由（子宮はとらないとする理由）を
尋ねそしてこちらが子宮もとるという理由を説明して結論を
出すと思います。

最後になって申し訳ありませんが...
貴重な飼い主さんの希望（とったものは見せてほしい）を
教えて頂きありがとうございました、参考になります。ただ、
もちろん 見たいと言う方にはお見せしますが、すべての方に
見て下さいとは、私としてはなかなかいえません。
腫瘍とか蓄膿とかそういうものであれば 見て頂いて...と思うのですが、
いわゆる避妊手術の場合、健康な組織ですので....。でも、
ほんとは多くのひとがそう思っているのなら、無条件に
お見せするようした方が良いのか もう一度考えてみます。
あと、できればもうひとつ教えて頂きたいのですが...
「不妊手術がすみました」だけの獣医師の説明では不安を
ぬぐいきれなかったというのはなにかあってのことなのでしょうか？
当方ではそれでもなにも問題はなかった..ただこっちがそう思っているから
だけなのかもしれませんが、「不妊手術がすみました」という説明で
不安がられるとは正直ぜんぜん思っていませんでした。ただ、
不妊手術とは不妊だけでなく発情をなくす手術とはできるだけ
飼い主さんには言ってはいます。
結局は、基になるのは信頼関係だとは思います。