この質問は、過去何回か繰り返されていますが、そのつど言葉遊びの感があります。
実質的な意味はないでしょう。

たしかに自宅の敷地の中であれば、運転免許証なしでも、自動車を運転しても公道を
走らせたことにならないのですが、それをもって、どうだ逮捕されないと自慢できる
ことでもないと考えます。
では、自動車という機器・器具、そして薬剤に相当するものを　どのようにやって入
手しますか？　運転技術が医療技術として、自動車がなければ、運転はできませんよ
ね。

昨今は、おおよそ家庭で飼育されている動物は、診療対象動物として扱われています
し、他の法律における指定というのも獣医師法の範囲を超えています。
薬剤器材の購入については、たとえ動物病院であっても、必ず最初は獣医師免許証の
確認は実施されています。
大衆薬レベルの薬剤であれば、免許は不要ですが、病院薬のレベルになれば、入手で
きないわけです。

大学を卒業して国家試験に合格していれば、獣医師を名乗ることはできますが、それ
だけで、動物の治療ができるわけではありません。
その時点から、臨床医としての勉強が始まるわけです。勉強して、経験をつんで、そ
れから、ある程度の自信がついたところで、なんとか診療ができるようになるわけで
す。
勉強も経験も無い、器具器材がない、薬剤も持っていないという人間が、どうして獣
医療行為ができると考えることができてしまうのでしょうか？

自分の家の猫が喧嘩で、傷を負った。縫い針と糸で傷口を縫ったとして、消毒も麻酔
もなく、抗生物質の投薬もできずに化膿させてしまったとすれば、それは法律云々と
は異なる問題になると思います。