獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200701-119

Re:てんかんって言われました。
投稿日 2007年1月21日(日)22時39分 投稿者 けりーずはうす

ちょうど、タイムリーにって言ったら不謹慎と思われるかもしれませんが、本日某大学の教授の講習会で
てんかんについてのお話がありました。

その先生も、おっしゃっていたのですが、やはりてんかんは「発作をほっておいてはいけない」ということです。
この発作は次の発作を誘発し、徐々に長くなったり、状態が変わってきたりします。
てんかんの発作自体は、1−2分で治まるものは命には関わらないのですが、「重責状態」といって発作が10分以上も止まらなくなることもあります。

抗てんかん薬も、発作の状態などにより適切なものを選ぶ必要があり、薬によっては有効血中濃度といって
分かりやすく言うと薬が効く濃度まで上昇するのに2−3週間もかかるものもあるのです。
つまり、今日薬を飲まし始めても、てんかん発作が減少あるいは現れなくなるのは長くて3週間後であるのです。
しかも、投薬を途中で中止してしまうと、止めた事で発作を誘発してしまうこともありますし
再開する時には、投薬量を増やす必要が出てくる薬もあります。

総合的に言うと、治療をするならば、毎日の投薬が大切であり、場合によっては一生飲み続けることになります。
1年間以上(理想的には2年間)発作がなければ、場合によっては薬をやめることも出来ることもあります(もちろん、獣医師の指導の下です)。

治療については、主治医の先生とよく話し合われ、状況によって緊急で診察してもらう場合などの
コミュニケーションをとっておく必要があると思われます。

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