意見交換掲示板過去発言No.0000-200701-132
Re:Re:レプトスピラ病 |
投稿日 2007年1月23日(火)01時43分 投稿者 田口正行
レプトスピラ感染症は、プロキオン先生が言われているように多くの血清型があり、それぞれによって病原性が異なります。 ワクチンについては、接種をしていても感染も尿中への排菌も完全には抑えられません(発症防御は可能とされています)。 2005年のレプトスピラ研究会での報告では、静岡県で保健所の調査では抗体が陽性で菌分離に成功したのは、ヘブトマディスの1例だけだったそうです。 100頭以上での調査成績ですので、ワクチンが全く接種されていない個体だけでの調査とは考えにくく、ワクチンでの抗体付与は弱い現状があります。 (このときに検出されたヘブトマディスは届出伝染病ではありません) 症状は甚急性の場合には発症から2〜3日の経過で亡くなってしまいますので、血液検査で診断されていることからは、余裕のある発症だと思います。 治療は感受性のある抗生剤の投与になりますが、これもプロキオン先生が言われているように完全に除菌することは難しいかもしれません。 いずれにせよ、診断の根拠が血液での抗体価だけであるならば、感染の危険性がある地域なんだという事に過ぎないと思います。 もしも、レプトスピラ症が発症しているのであれば、国立感染症研究所では、野外での感染例を求めていますので、主治医の先生を通して連絡を取られてみては如何でしょうか?
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