動物は、どうしても手術の跡を舐めようとします。もちろん、程度の差はあります。
さて、開腹手術の場合の縫合の手順は、腹膜といって、腸やその他の臓器をお腹から飛び出ないように覆っている筋肉の膜を
開いたりしないように丁寧に縫合（これは大抵、吸収糸といって消える糸を使います）し、さらに皮膚の下の皮下織を縫っておき
その上で皮膚を縫合します。ですから、皮膚の糸を万が一取ってしまっても、腹膜の糸を取ってしまわなければ、腹部臓器が出てくることはありえません。

＞首に巻きつけるタイプの、浮き輪の様な形状の物も無理そうです。
（試しに似たようなものを巻いてみたのですが、すぐにとってしまいました。）
このタイプは、まず、動物に首輪をしておきその上でこのカラーをその首輪に固定しなければ
外れると思いますよ。
もちろん、首輪も、緩めにつけては意味がなく、指が２−３本入ればいい程度にしっかり装着してください。

当院では、ネックカラーといって、首を曲がらなくするカラー（分かりやすく言うと、人がむち打ちで使用する器具に似ています　）を
貸し出すこともあります。これは、首だけが自由にならないだけなので、動物にあまりストレスを与えないですむのです。

また、それでもダメな場合は、やはり腹帯を巻くなどの処置を病院にて受けた方がいいかもしれません。
手術を受けた病院に相談なさった方がいいでしょう。

＞また、体内に残った膿が腎臓に溜まる恐れがあるとの説明を受けましたが、
それを防止する方法はないのでしょうか？
術後１０日目に検査をするとのことでしたが、お薬以外に、
それまでに何かできることは無いのでしょうか？

しっかり食べさせることではないでしょうか。また、腎臓だけに眼を向けるのであれば、食事に少し水分を余計にいれることで
尿排泄を促すのもいいことでしょう。