意見交換掲示板 2007年3月18日(日)22時01分

確かに心嚢水がたまると、壁の薄い右心系の拡張不全が重度に現れるので、腹水や胸水などの右心不全の徴候があらわれますね。

もしも、これらの症状があってそれなりの量の心嚢水が溜まっているのであれば、迷わず針を刺して抜きます（ただし、狭いところに針を刺しますから絶対に安全な処置というわけではありません）。

心嚢水が溜まる原因のひとつに猫伝染性腹膜炎に関連している場合がありますが、僕の経験（２例だけですので不確実ですが）では、なぜか循環不全は示さずに拡張した心嚢による呼吸障害で来院しました。
１例目の子は心膜を切除しましたが、２例目の子では抜けた心嚢水の検査結果を元にステロイド治療を行ったところ、心嚢水は消失しました（その後で、典型的な猫伝染性腹膜炎の症状は出ましたが）。

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