意見交換掲示板過去発言No.0000-200703-88
Re:獣医師について |
投稿日 2007年3月11日(日)11時20分 投稿者 プロキオン
りんママさんのお話に重なるのですが、獣医師の仕事の広さは御存知でしょうか? 公衆衛生や食品生産に繋がる分野での獣医師は、いくらでも必要とされていると思われますが、今全国で16の大学から毎年1000名くらいの卒業生が社会へと巣立っていきます。従来は、1割くらいが臨床の道へ進むだけで、その多くは人間のための職種へと進んでおりました。 しかし、昨今は約半数の卒業生が小動物臨床への道を希望しているようです。文面から推測するに高校生さんも おそらくはそのような道を念頭におかれているのではないかと思います。りんママさんも触れておられますが、今からの動物病院開業は、かなり条件が厳しくなってくると思います。地方都市のおいてさえも、そんなに接近して開業しなくてもよいではないかという例はしばしば見られます。 過疎の山の中へで開業しても、動物を飼育してかつ医療費を支払ってくれる飼い主さんがいないと経営としては成立していきません。経営が成り立っていきそうな場所でというと、どうしてもそのような事になってしまいます。そして、それは今後も続いていくことにはなると思います。 既存の開業医とて、そういう状況の中で遊んでいるわけではありません。日々勉強や研鑽に努めているわけです。そういう荒波の中へとびこんでいくのも、また良しですし、勤務医として、経営と離れて診療に従事する、あるいは、公衆衛生や畜産分野に進むのも獣医師としての道です。今から大学に進学して、そして卒業するまでに自分で考えるようにしてください。
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