獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200704-115

なんというか、困ったはなしで
投稿日 2007年4月20日(金)01時31分 投稿者 Big 1

>注射針の廻し打し、獣医師の間では常識なのでしょうか?

という質問に対して、「そんなことはないですよ」と、通常の注射方法を答えた。
これに対して、

>同業者を庇うのは判りますが
>非は非で認めるのも獣医師としてではなく、人間ではないでしょうか。

という書き方は、人として礼を失したものではないのでしょうか。

プロキオン先生も書いておられるように、通常の狂犬病集合注射で使用されるディスポ注射器は2.5ml用で、しかも針がロックされる専用のものです。針がロックされる構造なのは、協力的な犬ばかりではない状況で、針飛びなどが起きないようにするためです。
2.5mlというサイズも2頭分を入れるためではなく、このサイズが一般的に一番注射しやすいためであろうと思われます。

>ポケット中に交換針を入れていたとしましても、それが本来の医療行為でしょうか?
>テーブルの上に交換針を置き、使用済針を

プロキオン先生のコメントを読み直してみてください。交換針を入れているのではなく、一頭分ずつのワクチンを吸った針付きディスポ注射器をポケットに入れているのです。
うちおわった注射器は、針と注射器ごと廃棄箱に入れています。
なお、ワクチンは直射日光にさらしたくないので、テーブルにオープンに並べておくのは避けたいところです。その点が、屋内で行われる人の集団接種との違いですね。

お書きになっているような5mlの注射器に5頭分のワクチンを吸って量を確かめながらうつというのは、想像するよりもずっと大変で、私ならたとえ飼い主さんに要望されてもしたくないです。

2〜3年前に人の児童の集団接種で、同じ針を酒精綿で拭っただけで連続接種した老医師がいて問題になったそうです。ですから、そういう馬鹿者獣医がいるのかもしれません。確かなことであるなら、どこの会場のどのような風貌の獣医師がしていたと、役所や獣医師会に抗議の電話をしてやってください。正すべきは正さねばなりません。



お話のような5mlサイズのディスポ注射器にはロックタイプのものは無いので針飛びの危険がありますし、また素早く注射するには不便でもあります。

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