獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200704-74

Re:フィラリアと診断されました
投稿日 2007年4月16日(月)10時27分 投稿者 プロキオン

5月で2歳ということであれば、まだ心臓内おける寄生数が多いということはないと考えられます。つまり、臨床的なフィラリアの症状というのも発現していないのではないかと思います。
通常であれば、4〜5歳くらいから症状が見られるようになるケースが多いかと思います。これが逆にフィラリアの恐いところで、それまでの間に寄生数も増えていきますし、心臓だけでなく肝臓や腎臓等の臓器にも障害を与え続けることとなり、思いきった処置がとれなくなる所以です。
主治医の先生が、このまま寄生数を増やさないようにして様子をみるというのも数がふえなければ、さほどの眼に見える障害は進行しないであろうという考えだと思います。
本来であれば、今のうちに寄生しているフィラリアの駆虫を実施してしまうことが望ましいわけで、2回の注射というのも私としてはうなづけるところです。
が、しかし、この成虫駆虫についても100%の安全ということではなく、やはり事故がまったくないわけではありません。このことを説明すると駆虫を躊躇う飼い主さんもやはりおられます。先にいけばいくほど、内臓が受けるダメージも積み重なっていきますので、やるのであれば、早い時期の方が良いのですが、それでも断られることもあります。
そのようなことが続いてばかりいますと、取りえる選択肢の中から外されるということもありえますね。もしも、そういうことであれば、飼い主さんの方から提案してみても良いかもしれません。

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。