意見交換掲示板過去発言No.0000-200705-198
「引っかき傷から狂犬病に感染しますか?」 |
投稿日 2007年5月28日(月)10時42分 投稿者 プロキオン
基本的に相手の犬が狂犬病に罹患しているか否かによります。相手の犬が狂犬病に罹患していなければ、咬まれていても狂犬病に感染することはありません。 もしも、仮に相手の犬が狂犬病に感染していれば、出血を伴うような傷を負わされることは危険です。 狂犬病の感染経路は、その多くは咬み傷に由来していると解釈されていますが、相手が犬とは限らず、咬み傷によらない感染もけっこうあります。対症疾病が狂犬病ということであれば、一旦発病してしまったら、どうしようもありませんので、そのような感染源が存在すること自体に問題があります。 今現在の国内の狂犬病汚染状況からすれば、犬における狂犬病の発生は報告されていませんが、侵入の危険度は高いものとして警戒しなくてはならない情況にあります。 ちょうど、昨今、麻疹の流行がニュースとなっていますが、ワクチネーションから抜け落ちてしまっている世代がある点、ワクチンしていても充分な免疫が継続していない者、ゴールデンウイークの帰省で流行が拡散してしまった点、ワクチンが年間計画で製造されているために急な製造ができずに不足している事、抗体検査をしたくても同じく試薬が不足している事等、なかなか示唆に富むことが多いです。 人用の狂犬病ワクチンもあまり製造されていないので、なんでもよいから接種するということにはならないようです。 現行の狂犬病予防法では、人を咬んだ犬は2週間の繋留措置が必要とされています。この繋留期間によって狂犬病に罹患しているか否かを判定することになっています。
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