意見交換掲示板過去発言No.0000-200706-136
Re:縫合についてお聞きしたいです |
投稿日 2007年6月20日(水)11時12分 投稿者 プロキオン
これは、実際に「しこり」の正体と術後の縫合状態を知らないとなんともコメント使用がない質問ですね。 >背中にこぶし大のしこりがあり、 切除した組織の正体は病理組織検査で確認されていますでしょうか? 検査していない場合でも、腫瘍とか結節とか、嚢胞であるとか、おおよその推測はお聞きしていませんか? これによって、予後がまったく変わってきますから、まずこれがわかっていないと。 >術後の背中はきんちゃくの様に縫合されていました。 こちらも縫合方法の中に「巾着縫合」というのはありますが、私は皮膚の縫合には用いておりません。 皮膚は切除してしまえば、そこに欠損が生じるわけですから、どこからかそこを補うだけの皮膚が必用となります。それを確実に補填するために切開ラインをどのようにひくかということが、切除前に頭の中に描いてないとなりませんね。 「しこり」を切除して生じた「孔」を周囲から皮膚を引き寄せた形が「きんちゃく」のように見えたということなのでしょうか? >手術から2日後に縫合された部分から体液があふれ出し、病院に行くと「再縫合が必要」とのことでした。 これですと、「しこり」の部分から出ている体液なのか、滲出液なのか、それとも感染が あってのことなのか、分かりません。状態そのものが把握できないということになります。 また、「きんちゃく」のような縫合ですと、皮膚の癒合はあまりよろしくないとおもいますので、滲出液が漏出してくることもありえることと思います。 また、手術した部位の組織の細胞の損傷が著しいと血液だけでなく、リンパ液等の体液の滲出量も多くなり勝ちです。 >しこり等の手術の場合、このような縫合(余った皮膚は切除しない等)の仕方が普通なのでしょうか? 皮膚の欠損部が大きくて結節縫合では、皮膚に張力がかかりすぎるような症例では、私の場合マットレス縫合を用いています。このような場合ですと、創縁がきれいにそろわずに持ち上がってしまっていても、その部分を切除してしまうということはしていません。 通常の皮膚縫合であれば、創縁と創縁をきれいにそろえることが基本ですから、皮膚があまるということはないと思います。 また、余っているのであれば、体液が漏れてくるということもないように思います。余っているように見えても、傷口の皮膚がそろっていない、実際には足りていないということなのでしょうか? どのような状態なのか判断できないまま私なりの推測からですので、実際の状態とかなり異なってしまっているかもしれないことを申し添えておきます。
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