意見交換掲示板過去発言No.0000-200706-170
Re:犬の嗅覚について |
投稿日 2007年6月23日(土)11時18分 投稿者 プロキオン
「食糞」行動は、人間というか飼い主にとっては、問題となる行為ですが、犬自身にとっては、別段異常な行為ではないと考えています。 よく狼の群れが引き合いに出されて説明されていますが、狩りによって獲物をしとめたが、赤ちゃんがいる巣穴から距離が離れてしまっている。親達は、獲物を食べて胃の中で半分くらい消化した状態で巣穴にいる赤ちゃん達に持ち帰る。そして、そこで、それを吐き出して餌として与えるということです。 この半分消化された状態というのが、十二指腸ではどうでしょうか? まだ食べ物なんでしょうね。では、空腸では? 回腸では? 直腸まで行けばそれは糞かもしれませんが、それまでの途中の過程を見てみれば、どこまでが食べ物でどこからが排泄物という区別はあいまいになっています。 ウサギのように盲腸による食べ物の分解をおこなっている動物であれば、「盲腸糞」のように欠く事のできない食べ物ということになります。また、馬のような後腸動物であれば、糞もその殆どが栄養が吸収しきれていない食餌の残渣と言えるのではないでしょうか。 私達が、認識している糞の臭気というのも、あれは腸内の最近がつくるインドールやスカトールのようなガスの臭気ということになります。 動物にとっては、糞は消化吸収されつくしたカスではなく、まだまだ残っているもののある有機物ということになるのでしょう。 嗅覚という話になれば、なおのこと違和感のない有機物になるのではないでしょうか?
|
|
|
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」 ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴) サポーターや広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)、 多くの人々に支えられています。 獣医師広報板へのリンク・サポーター募集・ボランティアスタッフ募集・プライバシーポリシー 獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。 @mukumuku_vetsさんをフォロー
Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved |