意見交換掲示板過去発言No.0000-200708-160
Re:毛包上皮腫について教えてください |
投稿日 2007年8月27日(月)15時17分 投稿者 プロキオン
毛包上皮腫はとは、毛包の外側の上皮(重層扁平上皮)の部分から発生する腫瘍の一種です。毛嚢を包んでいる結合組織や上皮から構成されていますので、限界も比較的明瞭で、存在も孤立性であることが多いです。そのためか、浸潤性の増殖を呈すタイプのものは稀であって、その多くが良性となります。 ある文献によりますと、良性が90%、浸潤性が9%、悪性が1%未満というデーターがあるそうです。孤立性のものが全身に散在して発生することがありますが、そのようなものの方が良性であることの方が多いようです。 自然に小さくなってなくなってくれるものではないので、「治す」という概念で考えると「切除」が妥当なところとなります。もっとも、必ずしも そのように治すということが必要ということでもないと考えています。 スタッフが大勢いるところであれば、局所麻酔でも実施できるかもしれませんが、普通は全身麻酔が選択されるのではないでしょうか。手術対象が猫であれば、その方が患者にとっては親切のように思います。 小さければ、レーザーで焼き切るという処置も考えられるかと思いますが、私はレーザーをもっていないので、どの程度までならとは言及できません。
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