意見交換掲示板過去発言No.0000-200708-65
Re:犬と鳥の共生 |
投稿日 2007年8月11日(土)14時32分 投稿者 プロキオン
某協会の提唱している論理に、動物の子供達は(赤ちゃん達は、)、捕食者と被捕食者の関係であっても、乳歯が生え変わる頃までに一緒に生活していると、相手を襲わなくなるというのがあります。つまり、このことをもってして、人間も小さいうちに動物と慣れ親しんでいると、動物を恐れなくなるし、虐待にも走らなくなる。人間同士としても他者に対して寛容となり、すぐに暴力に訴えたりしなくなるというものです。 おそらく、これと同じ趣旨の本を読まれたのではないかと思いますが、「14週の臨界期」という概念が、ちょっとおかしいように感じます。 必ずしも、このように運ぶわけでもないですし、動物の場合ですと捕食者側の動物にある日突然捕食者としてのスイッチが入ってしまうこともあるわけでして、このような傾向があるという話として受け取っておかれた方が良いと思います。 動物同士であれば、猫に鼠をとってはいけないと話して聞かせたとしても、一生涯2人きりにしておいて大丈夫というまでの保証はしかねるでしょう。 投稿内容からでは、少なくとも鳥の方は、年齢的にこの理論の範囲を超えているようですし、犬を挑発しているようですね。犬の方も受けて立つつもりなのか、それとも遊び道具とみなしているのかもしれません。 絶対的な保護者の下で、双方に相手への警戒感がない状態からのスタートであれば、お互いに相手を信用できるということも成り立つかもしれませんが、投稿者自身が「私には致命的な事柄にしか感じませんでした」とおっしゃられているくらいですから、これは止めておかれた方が無難かと思います。 この理論も、人間を例にすると赤ちゃん時代、保育園時代に他の子供と遊んだ経験を子供は大人になっても他人を傷つけることはないという理屈が成立します。 確かに他人との接し方を無意識のうちに習得している場合は、やたらに切れて他人を平気で傷つけるということは少ないのではないかと考えられます。 しかし、それが絶対にないかと問われれば、傷害事件や戦争の存在が、必ずしも理屈のとおりにいっていないことに気づかれると思います。 そのような傾向があるということまでの話として、絶対的な話とまでは受け取らない方がよいと考えるのです。ですから、なおのこと、14週の臨界期というような具体的な数字は、そのままに受け取らない方がよいと思うのです。 そう言い切ってしまえば、せっかくの話自体が胡散臭くなってしまうように感じられてしまうのです。
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