意見交換掲示板過去発言No.0000-200708-72
Re:FIPの検査 |
投稿日 2007年8月12日(日)10時39分 投稿者 プロキオン
他にどなたからもレスがないようですので、私から。 ただし、本当ですかと尋ねられても私には分かりません。現状では、私のお付き合いしている検査機関からは何も聞いておりません。 このような質問をされるからには、猫伝染性腹膜炎についてはよく御存知だと思いますが、FIPというのは、変異型コロナウイルスによって免疫異常(アレルギー状態)に陥って、さまざまな症状が発現した病的な状態のことですね。 単にコロナウイルスが感染しただけでは、伝染性腹膜炎とは言えませんし、コロナウイルスに変異が生じただけでも、まだ発病ではありません。 この疾病については、病原体だけではなく、総合的な判断によって診断することがもとめられているわけでして、ウイルスの存在が決めてではありません。これが、現状における診断です。(病原体よりも、症状確認を重要視) つまり、ウイルスだけを検査しても決定的とは言えませんし、臨床医においてであれば、まずウイルスを分離するということが実施されておりません。 分離されたウイルスが通常の猫のコロナウイルスであるか、変異した伝染性腹膜炎ウイルスであるか識別するということが、臨床医における日常の検査から外れているように考えます。(今現在の抗体検査すら、外部へ依頼しているくらいですから) 早期にというか、上手なタイミングでウイルスが分離できて、識別することができれば、病気の予測はできるかもしれませんが、いつもそのように行くとも限らないように考えます。 一般的な話としては伝染性腹膜炎を発病してしまった猫からウイルスを分離して、その確認をするという形に落ち着くのではないでしょうか? 診断精度が上がりますかという質問の意味であれば、あがることはあがるのではないでしょうか。
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