意見交換掲示板過去発言No.0000-200710-152
Re:犬の緑内障 |
投稿日 2007年10月23日(火)12時10分 投稿者 プロキオン
>この療法は目が萎えてしまうと聞きました。 年齢を考えるとこれが最良の方法なのでしょうか? 眼房水が産生されなくなって、眼球が小さく収縮してしまうことを心配されているわけですね。通常「眼球労」と呼ばれている現象ですが、これは必ずしも起きることではありません。そのような可能性もあるから事前に説明しておかなくてはということだと思います。 私のところでは、施術した患者に発生したということはなかったです。しかし、逆に常に発生しないとも言い切れないから、説明はしないとなりませんね。 現在、白内障と網膜剥離まであるのですから、視力は期待されておりませんよね。眼圧上昇に伴う眼球破裂を恐れてのことであれば、眼球破裂と眼球労とのどちらがよりましな選択かという事にいきついてしまうように考えます。そのどちらもが、所謂「可能性」の問題であって、仮定のことと言えます。 このような場合は、やはり飼い主さんがその選択をしないとなりませんね。選択肢とすれば、義眼というのもありますが、おそらくそれ以前の悩みのように感じています。ゲンタマイシンの眼内注射が有効でなかった場合以降の選択でもあるかとも思います。 また、年齢とのからみですが、これは患者さんを拝見しないとなりませんね。Aさんの12歳とBさんの12歳が同じという事ではありませんから。 ただ、御相談の方法は、比較的手軽なので、患者の負担は少ないはずです。 逆に言っておかなくてはならないと思うのは、必ずしも期待どうりの効果が得られるという保証もないということです。眼球労が起きるどころか眼圧が下がらなかったというケースもありうることと言えます。大方の範囲では有効な結果が得られても、眼球労まで至ってしまうケースもあれば、期待された効果を得ることができなかったというケースもおこりえるわけです。
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