獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200711-24

Re:続 心臓肥大の件で。
投稿日 2007年11月7日(水)11時59分 投稿者 プロキオン

>薬で咳をおさえ、現状を維持することしかできないでしょうか。。(治そうとする)お薬などはないのでしょうか?

所謂「咳止め」というのは、喉の炎症や脳の発咳中枢に働きかけて咳を抑えるという薬剤のことですね。
今回のお話にある「咳止め」は、これとは異なり、抹消の血管を拡張させて心臓の負担を減らし、肺のうっ血を改善して、肺の中の余分な水分を排泄するための咳が出なくてもすむようにするということのはずです。
したがいまして、「治る」というのが、咳のことであれば、「咳」は止まります。「治る」が事象の大元である心臓のことであれば、こちらには「治る」という概念は適用できません。病状の進行を遅らせるということに相当します。
「現状を維持するしかできないのでしょうか」ということなのですが、臨床家からしてみると、この「現状を維持」することに腐心しているわけでして、病状の進行と薬用量の匙加減をずっとやっていかなくてはならないわけです。「現状の維持」ができているのであれば、それは治療が効を奏していることに他なりません。


>もしなければ、自分でコエンザイムとか、アガリスクなどをやってみたいとおもうのですが、大丈夫ですか?どうぞよろしくお願いします。

こちらの服用の目的はなんなのでしょうか? 心臓に対してであれば用途が違うように感じますが。
また、現在治療中で薬剤を処方されている患者であれば、他者が良いの悪いのを口出しすることは慎むべき事柄です。まず、主治医に相談するべきでしょう。私のことを信用していただいているのは、ありがたいことなのですが、もし、逆の立場であったらと考えると、喜んでばかりもいられないと思うのです。

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。