獣医ではなく、一ウサ飼いですが。
まずは、なくなったウサギさんのご冥福を心よりお祈りいたします。
突然の別れに、飼い主さんは心が追いつかないことでしょう。

お話の斜頚（首が傾く）が起きた時の処置としては妥当な処置ですし、食べないほうが怖いというのも本当です。多くの獣医さんは、まずはパスツレラを疑います。その時は、抗生物質の処方で正しいのです。
気になるのは、斜頚が出るまではいつもどおりの量を食べ、いつもどおりの量の糞をしていたかです。もしかしたら、数日前から食欲が落ちていたという事はありませんか？
また、斜頚がエンセファリトゾーン症の場合は、まれに劇症を起こして手を打つうちにも亡くなる事もあるようです。エンセファリトゾーンは、その場ですぐに分かる検査はありません。出来るのは血液による抗体検査（条件が良くて３日ほどかかります）だけで、確定診断は死後の組織検査だけです。
そして、飼い主に出来る積極的サポートは、正直ないのが実情です。
体温低下を防ぐ為に暖かくして、脱水を起こさないように水分をとらせ、食滞を改善する為に食べさせる。斜頚による動きで怪我をしないように、体を安定させる工夫をする。
そんな処でしょうか。
まだまだエンセファリトゾーンについては、広く知られるところではありません。
詳しくお知りになりたい場合には、下記を参照くださいね。

なくなったウサギさんのご冥福を、心よりお祈り申し上げます。