ビーグルは腫瘍(良性も悪性も)がよくできる犬種です。成犬になったビーグルには必ずひとつやふたつはコリコリしたものがあるといってもいいくらいです。
できたり消えたり、いつまでも大きくならずそのままだったり、しこりにはさまざまなタイプがあります。心配なのはそれが悪性(つまり、がん)かどうかということでしょう。
悪性腫瘍かどうかを調べるには、その部分に針を刺して中身を少し吸い出して調べる方法とその部分を少し切り取って調べる方法の2通りが一般的です。どちらがいいのかは、できている部位、大きさや固さやその変化の具合などで総合的に判断します。
本当にほっといても大丈夫なのかどうか、心配なら何度でも獣医さんに相談し、納得できるまで説明をしてもらってください。それでも心配なら「痛い思いをさせるのも可哀想」と思うのを考え直して組織検査をしてもらうほうがいつまでも心配せずに済みます。
なにもせずにほっといていいものと、早く発見して早く治療をしたほうがいいものと、見極めるためには獣医さんと飼い主さんの二人三脚が必要です。どうせまた同じことを言われるだろうと想像しているのは二人三脚の体勢ができていないからですね。なぜ同じことを言うのか、犬の体にできるしこり、ビーグルが腫瘍多発犬種だということ、獣医さんに一度じっくりと聞いてみてはどうでしょうか。