獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200802-30

Re:前立腺膿瘍手術後の排便排尿困難
投稿日 2008年2月7日(木)11時52分 投稿者 プロキオン

レスがなかなかつかないようですね。たしかにこのような質問には答えにくいですね。
というのは、どのような手術が実施されたのかが全然分からないからです。すべて同じ手術が実施されていると考えておられるのかもしれませんが、アプローチも実施される内容も手技もみな違うと思うのですよ。

また、神経が傷ついたと考えておられるようですが、「排尿障害」にも、結石、腫瘍、前立腺肥大、脊髄神経の異常、末梢神経の異常による尿道の過緊張、膀胱弛緩等の原因が想定されます。これらは各々の検査をしていくことになります。
りえっちさんは、脊髄神経の損傷を考えておられるのかもしれませんが、脊髄における「排尿中枢」の位置は、前立腺とは少し離れた位置関係となります。したがいまして、尿道周辺の抹消神経をと考えるのが一般的であろうとなります。
ただ、それこそ、何も見ていない者の想像にしか過ぎず、なんらの根拠のあることとは言えません。まして、「膀胱が収縮していない」という主治医の診立てがあれば、第三者とすれば、一応の原因と考えられていることがあるのであれば、その線で治療していくしかないと考えます。
このような個別の医療問題でということになると、別にその先生を庇うわけでもなく、本当にわからないのです。ちょうど現場に立ち会っていないと、本当の事は分かりません。
同じ獣医師が同じ手技で同じ手術を実施しても、同じように治るという保証はありません。それが機械でない生き物を相手にしているという事なのです。あの先生の腕をもってしも…ということもあるのです。
ですから、手術をお願いするという事は、その先生を信じるという事になるのです。避妊去勢の手術でも、よく電話で料金を尋ねてそれで決めるという方は少なからずおりますが、あまり望ましいことではありません。その先生を信じて託すということであって欲しいと考えています。
執刀された先生がどこの誰で、どのような技量の持ち主であるか、また一番肝心などのような手術が実施されたのかが、私には分かりません。そういうことであれば、りえっちさんの一番知りたい点については、ほとんど何も答えることができない、答えようがないということになります。

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