獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200805-3

Re:犬のダイエットについて。
投稿日 2008年5月1日(木)10時06分 投稿者 けりーずはうす

犬の年齢や、太り方によっても痩せさせる方法は変ってくると思います。

犬がまだ若く、太り方もBCS(ボディーコンディショニングスコアー)の4程度であれば、まずは運動を中心になさればよいでしょう。

食事量を減らすことは、ある程度は良いのですが、あまりにも減らしすぎると筋肉量が落ちてしまいます。
ですから、食餌のコントロールをするなら、まずは低カロリーの食餌に替える事、おやつを食べているなら
そのおやつの量や内容を見直すことから始めてみましょう。

しかし、犬がそこそこの年齢に達していて、過去に関節疾患などを患った事がある、心臓に問題があるなどの場合は、運動を増やすのはあまりよくありませんね。
また、BCSが5以上でも同じです。
低カロリーの食餌に替え、まずは体重をある程度落としてから運動量を増やしていかれるのがいいでしょう。

運動は、何も走らせることを言っているのではありません。
私がお薦めしていますのは、「止まらずに歩く」ことです。
人間でも、有酸素運動は少し心拍数が上がる程度の速さで歩くのを20分以上続けることで、貯まった脂肪を燃やし始めると言われています。
これを小さな体の犬に当てはめると、最低10分前後でよいと思うのですが、犬が少し早歩きになる程度の
速さで歩いてみてください。また、年齢が10歳以上であれば、早歩きではなくゆっくりでもいいと思います。
また、食餌も食器に入れて食べさせるのではなく、遊びながら食べるようにすることでそこでも少し運動をとりいれてみます。
お薦めは、ペットボトルにフードが1粒出てくる程度の穴を開け、そこに一食分の食餌を入れて転がして食べるようにするのです。

もともとポメラニアンは遊び好きの犬ですから、散歩もすれば楽しいはずですし、喜ぶはずです。

最後にBCSについては、「犬 ボディーコンディショニングスコアー」と検索をかければ、調べられます。
また、老犬であったり、病気を抱えているような場合はまずは主治医に相談なさってから上の方法を試されるのが良いと思います。
くれぐれも、健康を害するようなことがあってはいけませんからね。

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