プロキオンさんのご質問についてです。
＞最初の投稿の下記の部分を説明していただけませんか。登録管理の徹底を図れば、なぜ、処分される犬の数が減るのですか？逆にもういらないと言って、犬の放棄をもしでる人が増える可能性は考えたことはありませんか？子犬の頃はキチンと世話していた飼い主が犬が歳をとるのにつれて、管理がおろそかになっていくのは、常日頃から見てきていますので、私にはそちらの心配の方が大きく感じられます。

当面は処分される犬猫が増えるのは間違いないでしょう。今飼われている犬猫から始めるのか、新たに販売・譲渡されてゆく犬猫から始めるかにもよるかと思いますが。ただ何もしなくても数十万頭の動物が犠牲になっているのです。きちんと飼い犬猫の登録の徹底・管理、繁殖の制限をするだけで、少なくとも処分されるためだけに生まれて来る命を減らすことができるはずです。

＞狂犬病ワクチンを接種しないからという理由で、あらたに飼い主から犬をとりあげるとして、その頭数をどのくらいと見込んでいますか？ワクチン接種と登録の徹底で、どのくらいの頭数が年間の処分頭数から減少して、そのおかげで、飼い主からあらたに取り上げた犬をどのくらいまで養うことができると考えておられるのですか？どのくらいの期間、センターで保護していれば、キチンとお世話してくれる別の飼い主さんが現れると考えておられるのですか？

その数がどれくらいなのか、私個人はわかりません。それは行政が把握することなのでは？もしその数が莫大だとすれば、日本は非常に危険な国だといえるし、それを放置している行政は大いに問題ありだと思いますが。獣医師としても問題視しないといけないことなのでは？
私個人は、日本は自由だといいますが、何でも自己責任として国民のモラルに頼って行政がさぼりすぎだと思っています。子供の給食費だって払わない親がいる世の中なのに、罰則のないワクチン接種義務をみんながきちんと受けてくれると考える行政がおかしいんですよ！本来であればワクチン接種が義務だというのなら、犬猫の飼い始め・登録時にその犬種の平均寿命年数分のワクチン代金を行政が徴収して、その後は無料摂取するくらいであっていいと思います(途中で死んだらどうするのかとか細かい問題点はありますが)。そうすると犬猫の飼い始めにかなりの資金が必要になりますが、それくらいの覚悟をもって動物を飼うことが本当は必要なはずです。
きっと誰もが飼ってみて初めて餌代・治療費・ワクチン代…たくさんのお金が必要になることに気づくんです。そうするとワクチンを打たせない人、世話を放棄する人、飼えなくなる人がでてくるのですから、安易に飼えない環境を作る必要があると私は思います。店頭にかわいい盛りの子犬・子猫を並べていれば、誰だって飼ってみたくなるでしょう。そんな販売の仕方にも問題があると思います。
今はマイクロチップもあるので犬猫の個体識別、飼い主の登録・管理はできるはずです。
処分にかけている莫大な税金も本来それを利用する人が払えばいい。それを避けて捨てるなど野犬化しても飼い主は特定されますので罰則を設けるべきです。

ネットでも全国でたくさんの方が里親探しをしておられます。本当に無責任な人(捨てる・産ませる)が多く、キリがない状態です。でも管理を徹底する＝生まれ来る頭数を管理できるので必ず処分される数、里親を探さなければならない頭数も減っていくはずです。
これは理想でしょうか？問題点は出てくるでしょうが、決してできないことではないと思っています。

この手の話になると、獣医師の方は過敏に反論されますが、やはり個体数が減っていく、安易にペットを飼えない状況になるのは、仕事上困るからなのですか？