意見交換掲示板過去発言No.0000-200806-47
外科手術の成功率 |
投稿日 2008年6月9日(月)12時48分 投稿者 Big 1
これは、手術を行う者の技能や習熟度で違ってきます。ですから「この手術は安全か」と問われても、一般論としては答えられないものです。 >『絶対しないほうがいい!失敗してる例のが多いのに他の獣医さんは隠しているだけ!』 すくなくとも、その獣医師がそういうのであれば、その当人の執刀で該当する手術は受けない方がいいでしょうね。 今から20年ほど前に私が修行していた病院では、2〜3日に1頭のペースでフィラリア成虫吊り出し手術が行われていました。私が補助または執刀という形で参加した手術だけでも300例前後はあったと思いますが、その中で術中死は1頭だけでした。麻酔管理など、今とは比べものにならないぐらい簡単な機械しかない時代の話です。 開業後は他院に依頼されてのものなど合わせると200例程手術していますが、術中死は1頭だけです。かなり状態が悪く(何もせずとも1日持たないくらい悪化していた)麻酔にも耐えられないと思われたので一旦はお断りしたの症例でした。主治医の獣医師が飼い主さんから「なにもせずに死なすのはあまりにも辛い」と頼み込まれ、駄目元で手術して欲しいと頼み込まれた患犬でした。手術はなんとか終われたものの、麻酔から覚醒する前に息を引き取りました。 この死亡率が高いとみるか低いとみるかは、個人個人の判断に任せます。自慢話として書いているわけでもありません。私程度の獣医師なんぞは掃いて捨てるほどいると思いますから。薬剤による駆虫を実施していた時は、もっと死亡率は高かったと記憶しています。 もし手術も考慮なさるなら、その場合は「どのくらいの成功率(または死亡率)ですか」とはっきりと質問なさればいいと思います。それで怒り出したり、答をはぐらかすようなら別の獣医師にあたればいいのですよ。
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