獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200807-102

Re:肝臓などの数値が異常です。
投稿日 2008年7月18日(金)09時30分 投稿者 だぬどん

肝臓疾患の診断はとても大変です。
まず、黄疸の原因は?
溶血性ではないのですね?貧血はありませんか?
レプトスピラの可能性は?
エコーで異常ないということは、胆管閉塞などは見られない、ということですよね?
肝臓以外の原因が否定的で、やはり肝臓疾患による黄疸だとすれば、
今後必要となるかもしれない検査として、
まずは総胆汁酸の検査です(血液検査。可能なら、空腹時および食後)。
その後は、門脈造影、試験回復、肝生検などが考えられます。
まずコッカーという犬種から、門脈シャントの可能性があります。
アンモニア濃度は正常ですか?
門脈造影は、昔は開腹が必要でしたが、今はCTで検査することができます。
シャントでなかった場合、最終的には生検をしないと確定がつかないことが多いです。
つまり、試験的におなかをあけて、肝臓を実際に目で見て確認し、
一部を切り取るなどして組織の検査をします。
結局CTも麻酔が必要ですから、CTを撮ってそのまま試験開腹、
という手段もあります。
と、いうわけで、かなり大変だし犬にもかなり負担がかかるので、
最初の段階では仮診断のもと試験的治療で様子を見るケースが多いです。
担当の先生とよく相談されてください。

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