意見交換掲示板過去発言No.0000-200807-61
Re:★18歳近いおばあちゃん犬の介護・治療に関して★ |
投稿日 2008年7月10日(木)04時05分 投稿者 パールちゃん
うちの老犬介護経験から書きますね。18歳という年齢からして腎機能や肝機能が衰えているのは自然なこと、貧血も同様だと思います。なので、もし輸液や投薬が犬にとって少しでも負担ならば(いやがったり、薬の副作用で排泄のリズムが乱れたりなど)、輸液や投薬は打ち切ってもいいのではないかと思います。口から食べることはできていますか? 食べるなら、水分を多めにして脱水症状を防ぎ、好みや便の状態によりますが牛の赤身肉を生で人肌の温度にして食べさせるなどして、ソルラクト輸液と貧血止めの薬の代わりに「おいしいものを食べる」ことに変更してみたらどうでしょうか。食欲があるうちは食べることが喜びです。食べる意欲が生きる意欲です。それを見極めて、どうしてあげるのがいちばんいいかを決めるのがその子のため・・と私は思います。 排泄については、したいときに気持ちよく出すが老犬にとっては大原則なので、したいよ〜と訴えるのにすぐ気づいてサポートしてあげるのが理想です。サポートが間に合わなかったときのためには、寝たまま出しても犬自身が体を汚さないように、おしっこがすぐに染み込むものを体の下に敷いておき、うんちのときのためにはお尻回りをペットシーツや古タオルで受け皿のようにしておき、犬の体におしっこやうんちが極力つかないように工夫してあげてください。オムツかぶれはひどいのでしょうか? 皮膚が赤くただれているようなら、回りの毛を濡れタオルで拭いて清潔にしたあと、ただれている箇所に消毒用の(うがい用ではなく)イソジン液をちょんちょんとやさしく塗って、ハエが来ないよう患部の上に薄い布やタオルをかけておいてください。これは床ズレができたときも共通の処置です。ほっぺ、肩、ひじ、腰、ひざ等にもし床ズレの兆候があれば、タオルをドーナツ状に丸めて床ズレ部分に当ててください。体重をそこにかけないようにします。排泄で体が汚れてしまったらウェットティッシュや濡れタオルでくりかえしやさしく拭く程度でいいと思います。洗われるのはいやでしょうし、体にもきついと思います。ひどいただれや皮膚がぱっくり穴をあけるくらいの床ズレも、「イソジン消毒・タオルかぶせ・ドーナツタオル」で2〜3日で皮膚が再生してきれいになっていきましたよ、うちの場合。消毒は一日3〜4回です。排泄で体が汚れるとていねいに拭いても匂いが残ります。でも、それが、生きてくれている証、長生きしてくれた犬からのプレゼントの匂い、そう思えば匂いなんか苦になりませんよね。犬自身が匂いを気にする素振りを見せることがありますので、拭いてあげながら「気にしないでいいよ、大丈夫だよ」と言ってあげてください。 通院も入院も犬はいやだと思います。おうちにいるのがいちばんだと、きっと思っています。
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