意見交換掲示板過去発言No.0000-200810-31
Re:安楽死(もう一度お尋ねします) |
投稿日 2008年10月6日(月)18時27分 投稿者 けりーずはうす
大変おつらいところですね。 呼吸困難ですが、どういった状態で呼吸困難を起こしているのかはお分かりでしょうか。 肺に転移した癌が肺そのものを圧迫したり、癌からの分泌物により胸水(胸の中に水がたまる状態)がたまることで呼吸困難となります。 上記のうち、胸水であれば胸水を抜けば一時的に呼吸は改善されます。 しかし、翌日には再び抜かなければならなくなることもあります。 また、胸水を抜く場合に麻酔をかけなければならなければ、危険性も考慮に入れるべきでしょう。 この辺りはやはり猫さんの状態を主治医の先生と相談しながらの選択となると思います。 自宅でできる介護では、レンタルの酸素システムがあります。 「猫 酸素室」と検索をかければヒットすると思います。 酸素室に入ることでいくばくかの呼吸の助けにはなるでしょう。 導入を考えてみられてはいかがでしょうか。 しかし、いずれにしても末期の状態になりますとどんな治療をしても、呼吸は苦しくなります。 酸素室に入っていてもです。 呼吸困難だけでなく、痛みが襲ってくる場合もあります。 安楽死を選択するか否かは、その時にまたお考えになればよいと思います。 猫にとって最善の方法を選べるのは、飼い主さんでしょうから。 以前にも書いたことがありますが、私も胸にできる癌で猫を亡くしたことがありますので 今の猫さんの苦しい状態を見ていらっしゃることがどんなにおつらいかわかっているつもりです。 私は、最終的には安楽死を選択しました。 それが、飼い主であり、主治医でもある私ができる最後の「治療」だと思ったからです。 安楽死が最善の策ではない場合もあるでしょう。 誤解のないように、言っておきたいのは安楽死を選択した方が良いと言っているわけではありません。 それでも、恐れることはないですよとお話しておきたかったので、私のお話もしておきました。
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