意見交換掲示板過去発言No.0000-200812-34
Re:食道が広がり余り動いている様子がないとのことですが・・・ |
投稿日 2008年12月13日(土)23時06分 投稿者 けりーずはうす
食道拡張があるということですね。 最初の横隔膜ヘルニアの疑いというのはどうなったのでしょうか。 すでに手術をして治ったということでよろしいですか? 食道が拡張している場合、拡張している部分によっては病名が違ってきます。 拡張部が心臓よりも前で大きくなっていれば、心臓の血管形成の問題によるものですので 手術をすることで治す事が可能です。 逆に心臓よりも下方であったり全体的に拡張しているようであれば、残念ながら外科的に処置をして治るということではありません。 また、まれに同様の症状で食道がふさがってしまう食道狭窄という病気もあります。 前者の場合であれば、横隔膜ヘルニアの手術の開胸の際に異常がみつかるはずですから 除外してもよいと考えられます。 次に後者の場合ですが、先天的に拡張があるようでしたら、残念ながらなるべく食道内に食べ物が 残像しないように、また胃液が逆流しないようにコントロールするようになります。 その際、私が飼い主さんにお話しているのは、食事をなるべく通過し易い流動性のあるものに切り替えていただき 食後はしばらく(どのくらいの時間かは、拡張の程度など個々によって違います)胸を立てた状態の姿勢を保ってもらいます。 つまり、犬猫の通常の姿勢は食べ物が食道内に残り易いですが、人と同じような姿勢になれば食べ物は 重力にしたがって胃内に落ち易いということですね。 また、食事を取るときも、食器を台に乗せ猫が後ろ足で立ち上がった姿勢で食べるようにします。 嘔吐の回数が多いと、胃液が食道内に逆流しますのでその胃液が食道炎を引き起こしてしまいます。 食道炎がひどくなりますと食道に穴が開きそのため肺炎を併発するということになります。 今は、この状態を疑われているのであろうと想像します。 今後のことは、この肺炎をしっかり治してから主治医とご相談なさるといいでしょう。 最後に、お尋ねのお灸などで食道拡張などがコントロールできるかどうかの情報はもちあわせておりません。
|
|
|
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」 ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴) サポーターや広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)、 多くの人々に支えられています。 獣医師広報板へのリンク・サポーター募集・ボランティアスタッフ募集・プライバシーポリシー 獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。 @mukumuku_vetsさんをフォロー
Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved |