意見交換掲示板過去発言No.0000-200812-60
Re:Enzephalotozoon Cuniculi |
投稿日 2008年12月22日(月)12時22分 投稿者 プロキオン
欧米においては、難治性の疾患については普通に「安楽死」が勧められます。これはすべての動物を管理する権限が神から人間に委ねられているので、その死についてまで飼育者が負うことができるという宗教的な観点(苦しませずに死なせる事こそが、飼い主の責務であるし、そのことで飼い主が思い煩う必要はない)と、もうひとつ難治性であるがゆえに治癒しないあるいは治療しているのにもかかわらずよくならないという後々のごたごたを避けたいという極めて現実的なな理由から、という両方からの意味合いがあると考えられます。 日本では、風土が異なりますから、逆にそのような状態になってから動物病院を訪れるということも多く、日本の獣医さんは、そこから始まることも多いです。今生きているわけですし、食欲もあるのでしたら、眼が回るという状態だけでも改善してあげたいですね。 ドイツということですので、上記の2点について考慮したうえで、こちら側の治療の希望を伝えていくしかないように思います。脳の損傷がこれ以上進まなければ、そこそこの期間の存命を期待できるケースもあるように考えます。 日本ではこの病気のウサギたちは大勢おりまして、病気とつきあいながら暮らしているという飼い主さんも多いです。そういうサイトを参考にされると力づけられるかと思います。
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