意見交換掲示板過去発言No.0000-200902-60
Re:ウサギの出産について |
投稿日 2009年2月23日(月)17時32分 投稿者 プロキオン
赤ちゃんが4頭というのは、少しばかりすくないように感じますね。 兎は、交尾排卵によって受精するのですから、受精卵の発育もみんなそろっていそうなものなのですが、もう一つ「浮遊卵」の特性をもっています。 どの発育卵も同じ日に子宮に着床するというのではなく、それぞれが子宮内で適当に浮遊して漂っていて、着床と発育の開始に日数的にかなりのひらきが生じることが知られています。 この現象のために、分娩時に倍くらいに発育の異なっている赤ちゃんが分娩されることとなります。これは一見不都合な現象とも見受けられますが、うさぎにとっては、途中で死滅した胎児の置き換えにもなりますし、餌の豊富さとか、分娩時の周囲の環境の影響があっても子孫を残しやすくという意味もあるのでしょう。 生まれてきた赤ちゃんのうち、無事に育つのがそのうちのごくわずかであるという野生動物の頃からの自然との掟とも言えます。そして、それは生まれる以前の胎児の時代にも生存チャンスをかけた自然との闘いが課せられているということになるのではないでしょうか。 赤ちゃんの状況によっては、すぐに次の発情がくることもありますし、今の時点で再度分娩があるかどうかは、兎のお腹にまだ赤ちゃんが残っているのか診察してみないとならないですね。お腹に赤ちゃんがいるのであれば、触知できると思います。
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