意見交換掲示板過去発言No.0000-200905-2
Re:インターフェロン・ステロイド接種の遅れによる影響 |
投稿日 2009年5月2日(土)09時20分 投稿者 だぬどん
一獣医師の意見として。 ニュアンスが微妙なので、うまく伝わるか不安ですが、できれば冷静に読んでほしいです。 ご存じのことかと思いますが、弱齢猫のFIPで腹水が出ている滲出型となれば、 致死的な病気であり、治療は緩和療法的にならざるをえません。 その際のインターフェロンやステロイドの投与をどういうスケジュールを行うかについては、 絶対的なマニュアルはなく、ネコの病状、実際の経過、飼い主さんの負担、 ネコの負担等から臨機応変に決めていく以外ありません。 今回のケースについていえば、予定通り木曜日の投与を行っていれば、 その夜の発熱は回避できた可能性があります。 ただ、「中3日が限界で、中4日開けたら確実に発熱が起きる」かどうかはわかりません。 次回は中4日開けても平気かもしれません。これはやってみないとわかりません。 とはいえ、今回現実として中4日開けて発熱が出たわけですから、 今後の投与間隔をどうするかについては、 飼い主さんと獣医師の間でよく話し合う必要があると思います。 その結果、週3回に増やすのか、もうしばらく週2回でいくのか、その辺については、 正解というものがないので、やりながら話し合いながら修正していかざるを得ません。 個人的には、今回のケースは、投与を1日伸ばしたことが決定的な判断ミスとまでは思いません。 が、結果的に症状が出てしまった以上、その現実は素直に認め、 率直に反省して今後の治療方針に反映させていく必要があると思います。 その意味では、文面を読む限りでは、担当獣医師の説明不足は感じます。 ただ、実際の先生の説明を聞いたわけではないので、 ぬこさんのほうがエキサイトしていて獣医師の説明を悪い方悪い方へと解釈した可能性もあります。 その辺は正直なんとも言えないです。
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