白内障が老年性白内障とされているのであれば、その進行を遅らせるという目薬は、たしかにあります。
ただし、人間の医学会において「あまり効果がないのではないか？」というお話が出てきておりまして、その余波は獣医会にも波及しています。白内障は犬において、罹患率が高いというか、かなり頻繁に見られる疾患です。老年性白内障に対応する点眼薬が市販されたという時には、かなりの朗報と感じましたが、昨今の流れというのは、むしろそれに水をかけるような感じです。
現在も、チョコままさんだけでなく、大勢の飼い主さんが老年性白内障の進行を遅らせる事ができるという点眼薬に希望をつないでおられます。そういう状況の中で、このようなコメントをしてよいのだろうかとも思いました。黙っている方が親切なのではなかろうかということですね。

でも、逆に「駄目もと」という考え方もできるのではないかと思うのです。「だめかもしれないが、できることならば、やるだけやってみよう」という方向に気持ちを切り替えることもできるのではないかと思うのです。なにも知らない不安なまま続けていくのよりも、知っていてもなおやる、あるいはやるだけのことはやったという気持ちのあり方ですね。そういう気持ちの方が同じ結果を迎えるにしても　すっきりと受け入れやすいのではないかと思うのです。